東京モノレール始点駅「浜松町駅」【動き出す街の鼓動】
浜松町駅──動き出す街の鼓動を聴きながら
浜松町駅から東京モノレールに乗り込む。
東京モノレールの始点である浜松町駅は、
羽田空港まで向かう単なる出発地点に留まらない。
歴史と未来が交錯し、
多様な文化が融合する、
活気溢れる街の玄関口ではないかと感じる。
多様な文化が交錯する、街の玄関口
多様な文化が織りなす街の風景は、
モノレールの車窓からも見渡せる。
高層ビル、道路、
そして伝統的な建物が複雑に組み合わさり、
巨大なパズルのように見える。
まるで生きているかのように、
刻々と表情を変える街だ。
乗客たちの高揚感
浜松町駅を出発する瞬間、
乗客たちの期待と高揚感が車内に満たされる。
仕事に向かうビジネスマン、
旅行を楽しむ観光客、
それぞれが異なる目的地に向かって新たな一歩を踏み出す。
動き出す気持ちが、
浜松町駅という空間そのものに宿っているような気がする。
歴史と現代が混在する、独特の雰囲気
浜松町の歩みは、江戸時代から続く歴史と、急激な発展を、
同時に体験してきたじつに多層的な街だ。
かつては徳川家の菩提寺である増上寺の門前町として栄え、
都電や都バスの車庫が並ぶ交通の要所であった。
その後、世界貿易センタービルの建設や羽田空港へのアクセス拠点として発展し、
近年では国際的なビジネスの中心地へと変貌を遂げた。
様々な時代・文化・人が交錯して発展を遂げた結果、
浜松町には歴史と現代が混在する独特の雰囲気が漂い、
まるで異なる時代や文化が積み重なってできた層(レイヤー)のように、街の風景に深みを加えている。
多様性と活気に満ちた、変化し続ける街
歩けば、古き良き時代の面影を残す古い建物と、
未来を感じさせる高層ビルが肩を並べる。
また、羽田空港へのアクセスが良いため、
海外から訪れる人々にとってもTOKYOの玄関口としての役割を担っている。
そこに暮らす人、働く人、訪れる人の国籍も多種多様。まさに“東京”という都市の縮図が、ここにはある。
浜松町は、古さと新しさ、内と外、日本と世界が入り混じる街。
そんな多様性のある街で感じる“鼓動”こそが、旅の始まりを飾るにふさわしい。
「都市の旋律」──音楽で巡る街の旅
そんな浜松町を皮切りに、東京モノレールの全駅を音楽で辿る作品を制作した。
訪れるたびに新しい発見があり、何度訪れても飽きることがない。
浜松町駅から出発する東京モノレールの車窓から見えるのは、都市の表情そのもの。
「動き出す街の鼓動」を聴きながら、音楽と旅の新しい関係が始まる。
アルバム、都市の旋律
私たち“流れるイオタ”(前田紗希×矢野聖始)は、2024年10月23日に5作目のフルアルバム『都市の旋律』をリリースする。
全11曲で、各駅の街の表情や空気を音に落とし込んだ、ミュージック・ツーリズム作品だ。
歌のない音楽──ポスト・インストというジャンルを、日常にそっと置いてみたかった。
ただのBGMではなく、街歩きの記憶とリンクする音楽。そんなアルバムを目指している。
⇩アルバム『都市の旋律』 トラックリスト⇩
01 浜松町、動き出す街の鼓動
02 天王洲アイルの静寂
03 大井競馬場デイライト
04 流通センターを抜けて
05 昭和島ノスタルジー
06 整備場パッシングバイ (feat. Rica)
07 天空橋アクロス
08 第3ターミナル、ニューヨークへ
09 新整備場ライト&ダーク
10 第1ターミナルの雨音 (feat. 松崎 和訓)
11 羽田空港第2ターミナル – 旅の終わりと始まり (feat. 小畑 仁)
Spotifyなどでぜひチェックしてほしい。
▶︎配信リンク: https://lnk.to/9tAPyv1m
Spotify(クリックすると音楽が流れます)
🌆東京モノレールの車窓から見えるのは、都市の表情そのもの。
「動き出す街の鼓動」を聴きながら、音楽と旅の新しい関係が始まる。
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