IOTA-LOG

おとと、たびと、しごと

世界で演る。ビザ、楽器、電圧、パッション。

世界中を旅しながら現地で演奏をしたり、トラベルコラムを執筆したりしている、studio iota labelの前田紗希と申します。

東京に生まれ普段は都心近郊に住んでいますが、現在この記事を、海外フェス会場で書いています。

ああ、好きだなあ。

※2019年に当社イオタビで掲載した記事です。2026年に再編集し、読みやすさを整えています。

海外公演・海外フェス出演・旅と音楽に関する実体験をもとに、公開当時の世界観をそのまま残しています。

本文執筆にはAIを一切使用していません(まだ存在しない時代です)。

 

「音楽は国境を越えるか」と聞いて真っ先に想い浮かべるのは、言葉の壁。もっといえば嫋(たお)やかな度胸。

ものすごく情熱を持って演奏に取り組んでいても、所詮言葉を交わせなければ、心細い思いをしてしまうこともあるから。

 

 ✔︎ひとりで現地のレッスンを受ける・セッションに参加する、

 ✔︎はたまた準備された海外公演にお呼ばれして観光時間なんて全く無ーい!

など、渡航にはそれぞれのスタイルがあると思いますが、営業をするには、語学とSNSの強化が必要!

たとえ文法的な英会話ができなくても、パッションがキープできるかどうかが鍵だと感じています

 

現地のセッションに出演して腕を試したいけれど勇気がなくて尻込みしてしまう……。

そんな時は、とにかく語学のできるルームメイトに頼み込んで付いてきてもらう!などが、たおやかな度胸をもつ一例。

このように現地に暮らす人との繋がりがあれば強いと思います。

 

今回は、そんなローカルミュージシャンが海外公演する時に、気をつけたいことの備忘録です!

 

ライター 前田 紗希

国立音楽大学作曲科卒業。のちに一般大学で心理学の学位を取得。ドラマー、作曲家として活動し、ロンドン、ベルリン、ニューヨークでの演奏経験を重ねる。25リットルのリュックとドラムスティックを携えて世界一周のち、旅・音楽・食を融合させるレコード会社兼出版社「studio iota LLC.」を設立。

2023年には「Gwangju Busking World Cup(韓国)」「Tainan City Music Festival(台湾)」「GLUC Fest(台湾)」に出演。2025年には「Karneval der Kulturen(ドイツ)」にドラマーとして出演。

演奏活動の傍ら、現在9つの事業を展開している。また音楽療法士として、音楽療法の普及にも取り組んでいる。

 

1. ビザ

アーティストが海外公演を行う場合、演奏に対する対価が発生すると就労することになるので、ビザが必要となります。

ライブやフェスに参加する時は観光として入国しているし、確かめられたこともない……などの意見もお見かけしますので、実際はグレーゾンなようですが。

現地の空港に到着してから「コンサートをする以上、ビザが必要だ」と、入国拒否になってしまった有名バンドの例もありますので、興行主との確認をしておいたほうがよいと思います。

現地にコンサート興行主がいることが前提でその興行主から招聘を受ける必要があります

特定の公演以外のギグはNGとされているなど、注意事項も確認を。

 

ちょっとだけ裏技(?)は、メンバーがバラバラの便で入国する!とか。

楽器を持って揃っていなければ「観光です」と言いやすいものですよね。

 

2. 楽器の運搬

飛行機で運ぶ場合

✔︎機内持ち込み 飛行機内に楽器を持ち込むには条件がありますが、追加料金を払えば機内に持ち込むことができます。
※大型、特大楽器は楽器用に座席を別途購入する必要あり。シートベルトをして席に座っている愛器はちょっとファンシー!

それぞれの航空会社によってサイズの規定があり、予約が必要な場合がありますので、できるだけ新しい情報を問い合わせると参考になるかもしれません

 

✔︎預け入れ もっとも一般的な方法ですね。あらかじめハードケース最低でもセミハードケース)など頑丈なケースに入れておくことを推奨します。航空会社によっては緩衝材の付いた「楽器用ケース」の貸し出しを行っているそうです。

それと、自分自身の荷物と合わせて重量制限に引っかかる場合がありますので、メンバーと同行する場合は、重量を分け合うのも手。

 

現地の空港に到着したら、預けた荷物を受取に向かいましょう。

飛行機の便名を確認し、その便名のベルトコンベアの前で荷物が流れてくるのを待機します

が、大事なものは違うレーンから流れてくる時があります。

楽器が無事に手元に戻ったら、すぐに中身の確認をしてみてくださいね。

ハードケースのネジを抜かれて中身が盗まれようとしていたこともありますので、

どこか破損してないかも空港にいるうちに要確認!

 

空港から会場まで

海外公演の場合、空港から送迎が付くことがあります。
特に大きな楽器を持っていて送迎希望の場合は、
事前に相談しておくことをオススメします。

個人的な意見ですが、旅行中にセッションに行く(=行くもいかないも自由) 海外公演(=仕事) では、空港からの心構えが変わってくると感じています。目的地まで事前に必要な手続きや下調べをしてから向かうようにしましょう。

タクシーのオッチャンにまったく英語通じない土地もありますので、UBERなど配車サービスのほうが安心かもしれません。

 

3. 電源

*コンセントプラグ
ステージで電源を使う方は「変換プラグ」が必要かもしれません。

そもそもコンセントの形が違います


*電圧
日本国内の電器製品は100Vで動作することを前提に作られています。 世界のほとんどの地域で220V~240Vと、日本より高い電圧の電気が供給されています。

ビンテージの機材でなければ、現代の音楽機材は240Vまで対応で作られているはずですので、単純に変換プラグを持っていれば大丈夫だとは思います。

電池駆動できるものは電池の方が余計なこと考えなくて済むから楽かもしれないです。

 

4. 夜間の外出/ミュージシャンの健康

ただでさえタフなことをやっているミュージシャンという職業。

どんなに落ち込んでいる時でも、ステージの上ではそれを見せない凄みがあると私は思います。

ツアーの醍醐味はアホみたいにがっつりしたものを食べまくることと言わんばかり、食生活もタフなものに偏りがちです。

 

*良いところで食べる。

アジアなら屋台には手を出さず、屋根が付いているところで食事をするのが鉄則。

また、年齢を重ねるにつれて、添加物アレルギーなど思わぬ罠が潜んでる場合も…。

たとえみんなで囲んで食べているものでも、自分が「身体に合わない!」と感じたらすぐに止めること。

そう言える強さや、心配なら周りに事前に説明しておくと雰囲気も悪くならないですよね♪

 

一人の時間を上手に作る

部屋で喋っていると本当に・・・感受性豊かな人が多い印象。

音楽がど真ん中だから”という理由で恋人と上手くいかなかったり、

フラれて泣きながら演奏したり、日

常の悩みで重たい楽器を運びながらもロキソニンを飲んでいたり。

無理な笑顔作ってない?

だからこそ一人の時間を作ってあげることで、結果的にスムーズな公演になることもあると思います。

 

*マッサージ

公演前に体をいじられることが心配なら、終わった後の楽しみにしておくといいかもです。

気分転換も込めて!

 

*治安

職業柄、夜間に外出することも多いかと思いますので、危険な区域をあらかじめ調べておくことをオススメします。

都市部と秘境では状況が違ったり、規模によっても変わってくると思います。

 

6. 物販関係の現地語表記

物販は日本価格でも、現地の通貨で表記はしないといけません。

演奏が終わったら、サッッッと「片付け部隊」と「物販部隊」に分かれて、売る!!
(価格はドルetc.表記で書いてある?)

お客様と一緒に写真を撮る、などのコミュニケーションも大事だし、えへって気持ちになりますが、

まず大切なのは資金!です!笑

1円も入らないのに、続けるって無理です。

 

海外公演は各プロデューサーにアピールする場でもあります!

レセプションパーティーには顔出ししてますか?

集合写真には写っていますか?

 

✔︎ デジタル配信流通していること、
✔︎ インスタなどのSNSが稼働していること、
✔︎ バンド連絡用のメールアドレスがあること(←マネージャーの有無が信頼度に繋がることもあります。)

✔︎ その他、語学ができるメンバーがいることが、海外公演の営業力に繋がる。

 

営業のためにステッカーなどすぐ渡せるものがあると、ウェブ検索してもらえるチャンスかも!

 

セットリストを送っているのに全然伝わっていなかったり、出演時間が変更になったりと、

日本とは違った文化(?)に、あっと驚かされることも!

 

いかがでしたでしょうか?

音楽は「なんか好き」どころじゃない。わたしたちの心の地球儀のど真ん中にいます。

心が震える瞬間に会いたいということ。

世界に失望することはあっても、音楽に絶望することは決してない。

私たちは別に、生きるために音楽をやっているのではない。音楽をやるために生きているんですから。

これらの情報がお役に立てば幸いです。

 

私個人の体験ですので、あくまで参考ということでお願いします。

みなさまにとって、良い旅となりますように。
Have a nice trip♪

 ライター 前田 紗希

 

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【studio iota label】

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